誰にも言えなかったこと 好きな人の背中を そっと見つめて どきどきしてて ただそれだけで 幸せイッパイになって 好きが大好きに変わっていく あとすこしだけ 近づけないかな? |
四人は仲のいい中学二年生です。 みんなに共通すること、それは好きな人が居て、片思いだってことです。 |
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佐伯 郁・HOME WORK | ||
社会科の教師、松瀬 博也先生が大好きな子。 先生のために頑張るのだ。 |
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光浦 泉美・まぶしい草野球 | ||
一個上の先輩、篠崎 史也が大好きな子。 先輩のために苦手なことでもやってしまうのだ。 |
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宮本 静海・Down Town Boy | ||
同じ年の、渡辺 遼輔が大好きな子。 意地っ張りで、いつも喧嘩ばかりしているんだけど。 |
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川瀬 歌穂・守ってあげたい | ||
一個下の、松沢 一哉が大好きな子。 お姉さんぶろうとするけれど、結局守られてばかり。 |
出会い |
彼女たちの出会いと切っ掛けを書きましょう。 女の子って、やたらと、切っ掛けや出会いを記念日なんかにしたがって、よく覚えてたりするけど、たいした出会いじゃないんだよなぁ。他人から見れば。 でもやっぱり、どきどきした日って言うのは、その子にとっては、やっぱり特別な日。だよね。 |
4月 |
それぞれに好きな人ができ、新たな学期を迎えた四人。彼女たちは同じクラスになり、時には励まし合い、時には一緒に悩んだりしていくのであろう。ただ、先のことは解らないけど。 郁は二年でも松瀬先生に教わりたくて、暗示のように一年の社会科の教科書を開いていた。書き込まれ、汚れた教科書には、一生懸命褒められたい想いしか書かれていない。 少しでも褒めてもらえれば、郁はそれだけのために社会科を頑張った。一番苦手だったはずなのに、一番大嫌いだったのに、今では不思議と一番好きでいる。 泉美は大の野球大好き少女。本当なら自分が野球をしたいのだけど、何せ運動音痴なのだ。だから、せめてその側に居たくて野球部のマネージャーになった。他にも数名居たのに、今では泉美しか居ない。それでも、泉美は辞めることなくただ見てた。 黙々と白球を追いかける篠崎先輩の姿がかっこいい。なんで、あんなに一生懸命なんだろう? そう思うけど、それと同時に、羨ましさも込み上げてくる。私も、一緒に野球したいな。 静海は幼なじみのような遼輔を気にしないわけじゃない。顔を合わせばいつも喧嘩のようなことしか言えないけど、でも、どこか本気で憎めない。中学に入って少し男らしくなった遼輔に、ますます引かれていく。 だけど、相性も、性格も最低。占いでは、最低すぎて、そんな人とは巡り会いません。っとまで書かれている。所詮占いジャン。と思っても、やはり気にしてしまう。 歌穂は、小学生にナンパされた。あまりのことで最初は戸惑ったけど、まっすぐで、素直な一哉君を好きにはなってきていた。だけど、一個だろうと、歌穂は中学生。小学生と付き合っているのだもの、少しはお姉さんで居なきゃ。 色々と世話を焼いたり、わざと大人ぶった口調や、テストがあるの。なんて、逢いたいのを我慢したりする。一哉君が格好でどんなことをしていようと、今までは気にならなかった。でも、これからは違う。同級生のこと、話しをしてる姿を見るのって、辛い。 |
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